嬢王の機微

心の揺らぎを記していく

贅沢な悩み

今の家に引っ越しをして丸4年が経ちました。100坪の土地に家と大きめの車庫があります。それ以外に小さな畑・庭があります。この家に越してきたばかりのころはその小さな畑は、雑草だらけで、無秩序そのものでした。その庭にまず、前に住んでいた家の庭から果樹を移植するところから庭作りが始まりました。ブルーベリー、ハスカップジューンベリー、ぶどう、その他ラベンダーなどの低木樹も植えました。
移植したばかりのその頃は、どの樹木も小さく、スカスカで地面ばかりが目立つ庭でした。当然その隙間を雑草が思う存分生長し放題成長するものですから、ちょっと目を離したすきにどんどん伸びて、果樹達を隠してしまうほどになってしまいます。ですから、定期的な草むしりがかかせません。
それから数年経ちました。庭の果樹達は毎年毎年どんどん成長し、スカスカに植えていたブルーベリーなんかは、どの木も隣の木と葉と葉が交錯するほどの大きさに育ってしまいました。庭の東の塀に沿って植えていた、貧相だったブドウの木は、いまでは葉がジャングルのように鬱蒼と繁る程になってしまいました。ぶどうが予想外に成長したおかげで、午前中ブルーベリーに当たる日差しが少なくなってしまい、ぶどうのつるの伸ばし方、ぶどう棚の高さを調整しなくてはならなくなりました。そうしないとせっかくのブルーベリーの実なりが悪くなってしまいそうなのです。
引っ越してきた当初は、あれも植えよう、これも植えようと、楽しく果樹をせっせと植えたものでしたが、今ではそれらが大きく成長し、庭の大半をジャングルのように埋め尽くすほどになってしまいました。樹木があまりにもこみ過ぎると、今度は虫の害、病気の原因、日照不足による虚弱など、大きく育てば育つほど、また別の悩みが出てきます。
果実の季節が過ぎれば、今度はこの木はここに植え替えよう、庭の自動車停車スペースを削って土を入れ替えて、大きくなりすぎたハスカップをここに移植しよう等々やらなければならない事が切りがありません。でもそんな悩みは楽しい悩みで、これからもこの小さな庭づくりは終る事なく続くと思います。庭に出て、果樹達の様子を見て、生っている実をポリポリと食べて、これからどうしようかと考え込む。なんとも贅沢な至福の時です。